Still Remained
栗棟 美里
2018.9.14 金 – 10.13 土

この度、テヅカヤマギャラリーでは、栗棟美里の個展「Still Remained」を開催いたします。

1988年生まれの栗棟は京都精華大学及び大学院で版画を学び、現在は出身地である神戸を拠点に活動しています。

大学在学中より作家としての意識を強く持ち活動してきた栗棟は、自らが撮影した写真を支持体とし、その上から描画を施すミクストメディアの手法で、一貫して美・存在・時間・生命といったものの本質を問いかけてきました。2016年の個展では、その問題意識を「27歳の自分自身」へと向け、全ての作品をセルフポートレートで構成し、人間の内に秘められている本質を別の角度から表現しました。

ミクストメディアや写真を軸に、インスタレーションでの展示等多角的な視点で作品を発表しています。また、ギャラリーや海外アートフェアでの作品発表に加え、近年ではモデルルーム、レストランでの企画に携わるなど活動の幅を広げてきました。

ギャラリーでは3度目の個展となる本展では、SNSなどから溢れる情報過多の現代社会に焦点を当て、美・芸術の本質の探求をテーマに60点以上の作品を発表いたします。出品作の “Memorise”は栗棟にとって初めての映像作品となります。是非この機会にご高覧くださいませ。ビューイングルームで同時開催のスロバキア人作家ルシア・タロヴァとの競演も是非あわせてお楽しみください。

– アーティスト・ステートメント –

今回の展覧会は、視覚による認識の本質・美術の在り方 / 見方を再考する事がテーマです。

メディアを介し伝達される刹那的なイメージ / 情報を破壊し美術品へと再構築することで、SNS をはじめとするメディアの敏捷さ、内容の質・真偽を確かめぬまま情報を享受してしまう現代人の惰性を指摘します。

「認識と記憶のフックの在処を探る手段として、またそれらを再考する手がかりとして美術・展示はどこまで有用なのか。」ディスプレイ越しで簡易に擬似体験 / 展示鑑賞を出来てしまう現代に、このような問題意識を抱えながら

鑑賞者の記憶に『Still remained / それでもなお残る』作品と展示を提供出来ればと思います。

栗棟 美里

カタログデータ (PDF)