Exhibition 2017
築山 有城
2017.06.30 金 – 07.29 土

1976年、神戸市に生まれた築山は、京都造形芸術大学で彫刻を学んだ後、現在まで神戸市にアトリエを構え、活動をしています。

昨年、行われたTEZUKAYAMA GALLERYでの個展終了後に、自身初の国外のアーティスト・イン・レジデンスに参加し、アラブ首長国連邦のドバイで3ヶ月にも及ぶ滞在制作を行いました。’roundabout(ラウンダバウト)’と呼ばれる欧州や中東でよく見られる信号のない環状の交差点をイメージし、4メートル超の支持体に、現地の新聞や雑誌から切り取ったアラビア語のテキストを用いて、巨大なコラージュ作品を制作。また、今年の3月にはニューヨークで開催されたアートフェア「VOLTA NY」において、作家自身初となる国外アートフェアに個展形式で参加。宇宙をイメージした円型の平面作品のみで構成したインスタレーションを発表し、来場者の注目を集めました。

築山の制作は常に関心を持った素材を起点とし、彼自身が「遊び」と呼ぶ実験を繰り返す工程の中で素材の特性を捉え、膨大な数の手仕事を積み重ねる事によって作品へと昇華させていく点で一貫性が見られます。

今展では単色の塗料を木製パネルに何十層にも塗り重ねたタブローの新作「paint it flood」を発表。幾重にも画面上に走らせた勢いあるストロークの集積によって作り上げられた塗面は、シンプルな素材とプロセスのみで生み出されたにも関わらず、独特な奥行きと佇まいを有しています。

どうぞ、この機会にご高覧賜りますよう、お願い申し上げます。

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