恥の絵

恥の絵

厚地朋子

2020.04.03 Fri-2020.4.25 Sat

この度、TEZUKAYAMA GALLERYでは厚地朋子個展「恥の絵」を開催いたします。

厚地はこれまでに関東圏のギャラリーでの個展をはじめ、国立国際美術館(「絵画の庭 – ゼロ年代日本の地平から」/2010年」)や東京オペラシティ・アー トギャラリー(「絵画の在りか」/2014)でのグループ展への参加、また、2018年には「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2018」での作品発表など、精力的に 活動を重ねて来ました。

厚地の作品は遠近法といった簡潔明確な思考方法だけでは捉えきれない、目の前に広がる空間を絵画に置き換えて表現しています。画面の中で複数の視 点や光源が混在した状態で存在し、時間や記憶を圧縮しながら立ち上がるひとつの「壁」のような世界として描かれます。

TEZUKAYAMA GALLERYでの発表は、昨年1月にビューイングルームで開催したグループ展「継ぎ接ぎ展」以来となり、大阪での個展は今回が初となり ます。是非、この機会にご高覧下さいませ。

– 恥の絵 – (アーティスト・ステートメント)

絵を描くにあたり意識していることがあります。
それは絵であることです。私が今描いているのは絵であること。
このシンプルなことを大切にしようと思います。 絵のモチーフは日常や旅先で見た風景、何気なく撮った写真、思い出や記憶、感情、思想、といった 私の内と外に存在するものです。絵が私というものに始まり、私というものに終わることに恥ずかしさを感じます。 しかし絵は絵なのです。そして絵はとても難しい。懐が深すぎる。 その恥ずかしさから、あるいは絵にすることから逃げずに正面から向き合うことを決意して今回の個展に臨みます。

厚地朋子