Exhibition

WOODS
山下 耕平
2017.11.17(金) - 2017.12.16(土) OPENING PARTY : 11月17日 (金) | 18:00 - OPEN : 火 - 土 | 12:00 - 19:00
CLOSED : 日曜日、月曜日、祝日

このたび、テヅカヤマギャラリーでは山下耕平の個展「WOODS」を開催いたします。

1983年、茨城県に生まれた山下は現在まで京都を主な拠点とし、活動をしているアーティストです。

京都市立芸術大学大学院造形構想専攻在学中より、「遠近」や「現在位置」といった距離感覚を作品の一つのテーマとし、絵画、彫刻、写真、インスタレーションなど、メディウムにとらわれない様々な作品を制作しています。また、自らが登山という行為を通して得た記憶や体験などの身体感覚を記号的に作品に取り入れる点で一貫した特徴があげられます。

近年は個人での作品制作と並行しながら、様々なアプローチを通して自身の表現の幅を拡張しています。

20152月には、山下とアーティストの水木塁、厚地朋子が中心となり「本の上での展覧会」というコンセプトのもと「辺集」と題したアートブックを制作・出版しました。関西在住の10組のアーティストの作品を纏めたこの活動は、作品発表の在り方の新たな可能性を感じさせるものとなりました。

また、同年6月にテヅカヤマギャラリーで開催した「The Glory (of phenomenon) Act I」では、東京を拠点に活動する彫刻家の須賀悠介と共に「中景」というテーマのもと展覧会を企画します。この展覧会を通し、これまで空白として捉えてきた遠景と近景の中間領域を積極的に認識しようとする試みと位置づけ、翌年10月には会場を京都のHOTEL ANTEROOM KYOTOに移し、新たにアーティストの二藤建人、若木くるみを加えたグループ展「中景 – The Glory (of phenomenon) Act Ⅱ –」を開催しました。

テヅカヤマギャラリーでは約4年ぶりの個展となる今展では「迷う」というキーワードを起点に作品を制作。数年前に体験した縦走時に登山道から逸れ、遭難しそうになった時の山下自身の記憶がベースにあります。その時の状況を山下は「自分の今いる場所が分からなくなるという異常な状況の中、不思議と焦りなどの感情は無く、地図やルートから外れたこの状況を、俯瞰的に見た点のような感覚で自らの現在位置を強く認識した。つまり、迷うという行為により逆説的に現在位置を強く認識した感覚だった。」と言います。

今展を通して、対象との距離を往来しながら、本質にせまろうとする山下の視点や思考を鑑賞者が追体験できるような機会になればと思います。是非、この機会にご高覧下さいますようお願い申し上げます。

[ステートメント]

今この場所にいることを不思議に思います。

僕は一体どこに立っているのだろうかと。

遠くの山にいても、近所の歩道にいてもそれは等しく同じです。

住み慣れた街で。

どこか見知らぬ土地で。

時々、道に迷うことがあります。

そういう時ほど心が高揚するものです。

自分が存在している場所を必死で見つけようとするから。

不明瞭である、という事は決して悪いことばかりではない

ということでしょうか。

山と街とを繋ぐフィールドを「森」とするならば、

鬱蒼とした木々の中を彷徨う、

そのような関係性の場を作っていきたいと思っています。

プレスリリース [PDF]