「LIFE」 ノモトヒロヒト 2012.02.03 金 - 02.25 土
nomotoFacade 07 (ed.7), 2011, lambda print, 42.0 x 61.9 cm このたび、テヅカヤマギャラリーでは、大阪在住のフォトグラファー ノモトヒロヒト(nomoto piropiro改め) による写真展 LIFE(ライフ)を開催致します。世界中に大きな衝撃を与えた東日本大震災の発生から数週間後、ノモトヒロヒトは、被災地、特に津波の被害が大きかった地域を訪れ、2つの写真シリーズに取り組みました。ひとつはFacade。Facade =ファサードとは建築用語で建物の正面、あるいはそのデザインを意味します。ノモトは、周囲の建物が押し流された中に残った住宅、店舗、学校や倉庫のファサードを、まるで建築写真家が完成したばかりの新しいビルを撮影するかのように客観的に記録しています。特殊なレンズを用い、完全な真正面の姿をとらえたこの作品群の中では、建築物の構造的な秩序が強調され、その機能やデザイン、そしてその置かれた状況を細部まで観察することができます。もうひとつのシリーズ“Debris”においてノモトは、被災地で大量に発生し、それぞれの素材によって分類、集積されたガレキ(Debris)を被写体に選びました。高画素のデジタル機材で撮影した複数の画像を、コンピュータ上でパッチワークのように貼り合わせ、数億のピクセルで成り立つ、ひとつの超高画素なイメージを完成させます。大画面にプリントされ、まるで抽象絵画のようにも見えるこの作品では、山となったガレキひとつひとつのディテールが、膨大な数の画素による圧倒的な情報量で目の前に再現されています。