In Search of Eternity
Lucie & Simon
2014.07.10 火 – 08.02 土

このたびテヅカヤマギャラリーでは、7月10日から8月2日まで世界的に活躍するアートユニット「Lucie & Simon (ルーシー&シモン)」による日本初個展を開催いたします。
当展覧会は、ホテルグラヴィンヴィア大阪で7月11日より3日間開催されるアートフェア「ART OSAKA」関連の展覧会となります。

Lucie & Simonは、共にフランス出身の男女2人組。2005年よりパリを拠点に活動を開始。作品は主に写真と映像によるもので、作品に映し出される夢幻的な情景は、現実とは何かを我々の視点に問いかけてきます。
夢と現実のわずかな隙間に焦点をあてた作品群は共通して、見慣れた風景を別世界に変えます。注意深く構成されたアングル、色の濃淡により、美しくも不穏で不気味な世界を演出します。

今回、テヅカヤマギャラリーで展覧会をするきっかけとなったのが昨年のART OSAKA関連プログラムの一つであるアーティストエクスチェンジです。毎年パリで開催されるJeune Création(ジュンヌ・クレアシオン)が主催する約60組の作家が選出される公募展で彼らが「ART OSAKA賞」を受賞した事により、来日発表へとつながりました。

前作のシリーズ ‘Silent World’ (サイレント・ワールド) は、4カ国で5年間にわたり(2009-2012)撮影、制作されました。撮影された場所の多くは、例えばニューヨークのマディソンスクエアガーデンやパリのオペラ座広場など、世界的によく知られ、普段多くの人々でにぎわうようなところを選んでいます。しかし、作品の中に映し出されるのは、人のいない、時間の止まったような奇妙な風景です。それらは、私たちの潜在意識の中にある孤独に焦点をあてているかのようです。

今回テヅカヤマギャラリーで展示、発表する新作の映像作品 ”In Search of Eternity” では、タイトルに見られるように”永遠の” “終わりの無い’モノを探求する事をテーマとしています。作品は、2012年から2013年にわたりパリ市内の様々な場所で撮影されました。それらの場所は、我々が想像する ‘パリ’のイメージからかけ離れていますが、彼らはそれを”リアルなパリ”だと言います。パリでは多くの場所で土地の高騰が起こり、それまで住んでいた住民、特に貧困層や移民の人々の多くが、郊外に移らざるをえなくなり今ある情景がなくなってしまうのではないかと危惧しています。この風景が数十年たった時、どう変わっているのでしょうか?

当展では、“In search of Eternity”を展示スペースの中央に大きなスクリーンを配し、ビデオインスタレーション作品として展示いたします。また、サブルームには、過去の作品シリーズより写真作品を数点展示致します。

 

[ステートメント]

作品を通して時間や空間を探求するということは、私たちによって、自然の性質およびそれらを包含する世界を探求することを意味します。映像作品は、時間が止まったように見え、詩のように世界に漂う人々の生活をゆっくりと次々に映し出します。カメラや映像機器は私達にとって、”永遠を”写し出すものであると考え、万物に包含される我々人間は、現実世界においてどのように理解すべきかを考えてほしい。

” 時間や空間は、それぞれの精神に宿ることができるのか? ”

この作品の序章部分は、2012年-2013年の間にパリ市内で撮られたものです。人が密集している時を選び撮影しましたが、この地域は急速に人口が激減しています。カメラの役割は、いつか古くなり消えていくであろう、この場所の時間を記録しています。