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Gallery Collection – 舟越桂
舟越桂
2023.05.12 Fri - 2023.06.10 Sat
この度、TEZUKAYAMA GALLERYでは企画展「Gallery Collection – 舟越桂」を開催いたします。
1951年に盛岡県に生まれた舟越桂は、1980年代に清新な風を吹き込むような作風で美術界に登場しました。楠を素材とした具象的な人物像によって高い評価を獲得後、ヴェネツィアやサンパウロのビエンナーレ、カッセルのドクメンタ、さらにはロンドンやニューヨークでの個展開催など、その活動は国際的な広がりを示し、人間という存在に深い関心を抱く多くの人びとの注目を受け続けています。
目紛しく様々なものごとが移り変わる混沌とした現代社会において、舟越桂の作品は、そこに一筋の光を投げかけ、行く手を照らしだすかのように静かに佇みます。
今展では、現代の日本を代表する彫刻家のひとり、舟越桂の作品に焦点を当て、ギャラリーコレクションから彫刻、ドローイングなど、厳選した作品を複数点展覧いたします。
[今展によせて]
1995年に渡米の際、ニューヨークのメトロポリタン美術館で初めて舟越桂さんの木彫作品と出会った。 その衝撃は今でも忘れられない記憶として残り、舟越桂さんの虜になった。 それから28年が経ち、ようやくコレクションとしてギャラリーに迎え入れることができた。 ARTに携わっている者として、幸福感を得られる瞬間です。
松尾良一(TEZUKAYAMA GALLERY / Owner Director)