Viewing Room
Star System
門田光雅
2019.9.13 Fri-2019.10.12 Sat
TEZUKAYAMA GALLERYでは9月13日より、門田光雅の個展「Star System」を開催いたします。
1980年に静岡県に生まれた門田は、2003年に東京造形大学美術学科絵画専攻を卒業。現在は埼玉県を拠点に活動を重ねる画家です。門田は絵画表現における可能性の探求をテーマに、豊かなマチエールと色彩で描いた抽象絵画をこれまでに数多く発表してきました。近年、セゾン現代美術館に作品が所蔵されるなど、その活躍に注目が集まる作家の一人です。
今展では、自身の未完の過去作品を再利用し、更にその上から新たなイメージを描き重ねる事で物理的に過去と現在の作風の接続を試みたシリーズより新作を発表いたします。是非、この機会にご高覧賜りますよう、お願い申し上げます。
[アーティスト・ステートメント]
近年、未完の作品や、絵の具を再利用して描き直す「色彩とメディウムの再生」をテーマに制作をしてきましたが、その展開の延長として、自身の過去と現在の作風を結びつけることで、時間を超えて巡り会うような表現の探究を進めています。
この新旧のスタイルが跳躍し、異なった視点として今日に生まれ変わるような感覚や制作の傾向が、表現としての「Star System」なのではないか、という考えが不意に浮かびました。「スター・システム」とは、手塚治虫が日本で初めて使用したマンガ表現で有名ですが、キャラクターが作品を超えて、 異なった役柄として様々に登場する手法のことです。
文脈を超えた、古今東西の様々な表現を取り入れて絵画を模索してきた、私のこれまでの制作の姿勢にもどこか通じる部分を感じて、幼い頃から影響を受けた手塚治虫のこの手法から着想を得て、今回の展示タイトルとして現在の展開を発表したいと思います。
門田光雅