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THROWBACK
石井佑果/井田大介/山田周平/タムラサトル ...and more
2025.1.24 Fri - 2025.2.22 Sat
このたび、TEZUKAYAMA GALLERYでは、1月24日(金)より企画展「THROWBACK」を開催いたします。
本展では、ポストモダン芸術の重要な潮流の一つである「シミュレーショニズム」を起点に、過去から現代に至るまでの幅広い年代のアーティストを取り上げることで、美術における「引用」と「流用」といったアプロプリエーションの手法に焦点を当てます。
シミュレーショニズムとは、1980年代半ばにニューヨークを中心に登場した美術運動であり、大量生産・大量消費の時代に生まれた複製技術や急速な情報化といった時代的背景を受けて発展しました。この運動は現代に至るまで多くのアーティストに影響を与え続けており、本展ではその主要な要素に加えて、ネオダダ、ポップアート、コンセプチュアルアートといった前駆的な潮流のアーティストにも触れながら、アプロプリエーションの手法がどのように誕生し、今日の美術表現に繋がったのかを概観する事を目的とします。
また、本展で紹介するアーティストたちは、既存の芸術表現や社会的なイメージを記号化し、それを再構築することで新たな視点や解釈の在り方を鑑賞者に投げかけます。彼らの作品を通して、アプロプリエーションの手法が現代においても重要な表現手段として機能し、いかにして新たなイメージや文化的な問いを生み出しているのかを探ります。
今展を通じて、美術における「引用」と「流用」の歴史とその変遷を追いながら、新たな創造の可能性について鑑賞者に再考を促し、また、過去から現代へと受け継がれる美術の流れを感じ取って頂ける機会となれば幸いです。
是非、ご高覧賜りますようお願い申し上げます。